フィジカルシアター研究所は、独自の調査から得られた情報や皆様方からのご意見などをもとに、フィジカルシアターに関する様々な表現テクニックの研究開発を行います。今後、フィジカルシアターに関する論文、文献、そして、これは!と思われる劇団などを、どんどんご紹介していきたいと思います。皆様方からのご意見・ご感想も大歓迎! フィジカルシアターに関する総合討論/意見交換の場にしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 
  <論文・劇評・研究ノート>
論文「制約すること −イギリス小劇場への視座−」
『ステージカオス』Vol.4, 2001 所収  猪俣 哲史
(paper01.pdf,76Kb )

論文「演劇ゲームの地平 」
『シアターアーツ』Vol. 7, 1997-I 所収 猪俣 哲史
(paper02.pdf,88kb)

劇評 「リチャード2世」
猪俣 哲史
(paper03.pdf,28kb)

 
劇評 「しあわせな日々」 
猪俣 哲史
(paper04.pdf,28kb)

 
研究ノート 「寺山修司の演劇」 
猪俣 哲史
(paper05.pdf,44kb)

 
  PDF書類をご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。  

  <文献紹介>
『Le Corp Poetique』 
Jacques Lecoq, Actes Sud, 1997

 言わずと知れた、大御所ルコックの主著。ルコック国際演劇学校の様々な演習が紹介されており、ルコックの教育哲学をかいま見ることができる。彼自作(?)のオシャレなイラスト付き。



[邦訳]  『詩を生む身体 −ある演劇創造教育−』 
 大橋也寸訳、而立書房、2003年

 


 
[英訳]  『The Moving Body - Teaching Creative Theatre-』 
 trans. Bradby, D., Methuen, 2000

 
 


 
『Jacques Lecoq and the British Theatre』 
ed. Chamberlain, F. and Yarrow, R., Routledge, 2002

 
   コンプリシテの例を挙げるまでもなく、ルコック・システムは近年のイギリス演劇に多大な影響を及ぼした。この本は、実際にルコック国際演劇学校で学んだ演出家や役者たちへのインタビューなどを通し、イギリスの演劇関係者が見たルコック・システムの姿、そのイギリス劇壇への影響、および、今後、ルコック・システム(およびその影響を受けた劇団)がどのように展開していくかについて、多角的に分析している。論文集。

 
 


 
『A Dictionary of Theatre Anthropology』
Barba, E., and Savarese, N., Routledge, 1999

 
   筆者はとくに「フィジカルシアター」というものを意識している訳ではないが、分析の対象が主に身体へ向けられているのでここに紹介した。伝統芸能から現代のパフォーマンスまで、洋の東西を問わず、様々な舞台芸術が、「バランス」「エネルギー」「手」「足」など個々のテーマに沿って比較分析されている。まさに「Theatre Anthropology = 演劇人類学」と呼ぶにふさわしい、百科辞典的な名著。あらゆる舞台芸術を横断することで、身体表現の根幹を探ろうとする意欲的な本である。写真やイラストも豊富で、辞書的に用いることもできる。

 
 


 
『Swashbuckling』(実用書)
Lane, R., Nick Hern Books, 1999

 
   「いかにリアルに! しかし安全に!」がステージ・コンバットの基本精神である。そのテクニックは、これまでは演劇学校やワークショップなどを通してのみ紹介されてきたが、アメリカの代表的なファイト・ディレクター、Richard Laneによって、遂にその入門書がまとめられた。ステージ・コンバット、初の教科書である。ステージ・コンバットは欧米各国で様々な流派があるが、近年、アメリカのSAFDとイギリスのBASSC*が協力し、テクニックの標準化が進められてきた。本著で紹介されている手法は、ほぼ「世界標準」と考えてよい。
(* SAFD = Society of American Fight Director, BASSC = British Academy of Stage and Screen Combat)
 ウォーム・アップや基本ストレッチから始まり、素手による格闘術、レイピアー(細身の剣)、ブロードソード(中世の太剣)など武器の扱い方、果ては殺陣師との付き合い方までが、豊富な写真付きで紹介されている。

 
 


 
『Creative Clowning』(実用書) 
Fife, B., et al, Piccadilly Books, 1992

 
   書名は「Creative Clowning」であるが、「Clowning = 道化として笑わせること」のコツの伝授、というよりは、クラウンが知っておいて決してソンはないテクニックを紹介する、という趣向が強い。それはそれで非常に実用的であり、また豊富なイラストで、様々なテクニックを分かりやすく説明している。内容としては、クラウン・メーク、マイム、手品、風船アート、パペット、ジャグリング、スティルト(竹馬)、一輪車・・・などなど、およそクラウンが必要とするテクニックのすべてが網羅されている。
 また、クラウンの歴史、タイポロジー(分類学)などについても概説しており、クラウンに関する総合解説書と言える。

 
 


 
『Playing Commedia』(実用書) 
Grantham, B., Nick Hern Books, 2000

 
   コメディア・デラルテは、16世紀半ばにイタリアで生まれた即興性の高い仮面喜劇である。どの舞台にも(狂言における「太郎冠者」のような)お決まりのキャラクターが登場し、基本的には「主人vs召使い」という対立構造の中でドラマが展開する。役者は、口元を隠さない「ハーフマスク」を着用し、セリフも併用する。
 コメディア・デラルテに関する学術書はいくらでもあるが、本書は役者や演出家に向けられた初の「実用書」である。各キャラクターの独特の動きを豊富なイラストで説明し、また、代表的なカノバッジョ(寸劇)やラッチ(瞬間芸)の事例も紹介している。もちろん、コメディア・デラルテの歴史など、学術的な知見も概説されている。

 
 


 
『Puppets and Puppet Theatre』(実用書)
Currell, D., The Crowood Press, 1999

 
   様々な人形劇の形態(マリオネット、ロッド・パペット、シャドウ・パペット・・・)を紹介し、個々のテクニックや人形の創作方法までを丁寧に解説している。舞台の組み方や照明の当て方など、実際に人形劇を上演するための情報が満載で、非常に実用的。古今東西の人形劇も美しいカラー写真で紹介され、見ているだけで創造力をかき立てられる一冊である。

 
 


 

  <世界のフィジカルシアター>
Under construction  

  <日本のフィジカルシアター>
Under construction