フィジカルシアター・フォーラムは、以下の3つの活動単位から構成される組織です。

1.
劇団 双対天使(そうついてんし)
 双対天使は、ルコック・システムを軸に、日本におけるフィジカルシアターの可能性を探る小規模の劇団です。マイム、クラウン芸、仮面劇、人形劇、ステージ・コンバット・・・表現のあらゆる可能性を追求し、それを実際の舞台で具現化するために、2003年、東京で設立されました。作品には既存の戯曲を使うこともありますが、原則的には「ディヴァイジング」という手法を用い、ワークショップの中から共同作業によって舞台を立ち上げていきます。

2. フィジカルシアター・ワークショップ
 フィジカルシアター・ワークショップは、欧米型のフィジカルシアターに関わる様々なテクニックを学ぶ場所として、都内で不定期に開催されます。今後、以下のテーマに沿ってそれぞれの専門家を招き、魅力的な実践講座を開いていきたいと思います。

 ルコック・システム入門
 ステージ・コンバット
 クラウン芸
 被抑圧者による演劇(Theatre of the Oppressed)
 教育の中の演劇(Theatre in Education)
 インプロ(キース・ジョンストン・ルール) など。

 講座はフィジカルシアターに関心のある全ての方へ開かれています。講座内容によっては、その成果を双対天使の作品づくりへとつなげていくこともあります。
 また、将来的には演劇というジャンルを超え、様々な分野の専門家との交流点として機能することを考えています。フィジカルシアターをアートやエンターテイメントの領域に留めず、たとえば、専門家のアドバイスのもと、学校や職場での教育ツールとして、もしくはサイコセラピーなどの医療ツールとして、その応用可能性を探っていきます。


3. フィジカルシアター研究所
 双対天使とフィジカルシアター・ワークショップをつなげるのが、フィジカルシアター研究所です。双対天使の公演活動から得られた実践データ(お客様のアンケートを含む)をフィードバックし、様々な表現テクニックの研究開発を行います。
 また研究所は、古今東西のフィジカルシアターを比較分析し、まったく新しい分野の開拓にも挑みます。いうまでもなく、日本には世界的に知られた仮面劇と人形劇の伝統があります。さらに、今や忘れられつつある伝統芸能の中にも、現代演劇へ移植可能な強力なテクニックが多々埋もれているかもしれません。それらを、決して古典の「猿マネ」として用いるのではなく、現代の劇場で現代のテキストを用い、現代の観客に向けて活用するための体系こそがルコック・システムであり、また、その有効性は洋の東西を問わないと信じています。研究所は、世界と日本、そして過去と現在をつなぐ共通言語として、フィジカルシアターの可能性を模索していきます。